雨の日に本を持っておこもりしたい。洞窟のようなコーヒーホール「くぐつ草」

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吉祥寺駅北口から約3分、ダイヤ街の地下にある老舗喫茶店「くぐつ草」。1979年春のオープン以来、多くの方に親しまれています。雨の日やひとりになりたい時などに、洞窟のような店内で「おこもり」気分をあじわってみませんか。おいしいコーヒーとすてきな本を読みながらゆったりと過ごせば、雨の日がもっと楽しみになりそうです。

 

ダイヤ街の一角に現れる異空間への入り口

吉祥寺駅からダイヤ街を進んでいくと……左手にくぐつ草の入り口がみえてきます。うっかりと見落としてしまわないように気をつけて。

 

階段を降りて、いざ地下にある店内へ。この時点で独特の雰囲気に期待感が高まります。

 

地下には、まさに洞窟のような異空間が広がっていました。窓もなく外界から遮断された店内は、街の喧騒がうそのよう。最小限の温かな灯りに癒やされます。

 

ゆっくり過ごしたい時こそ「くぐつ草カレー」のように、手間暇かけた食が心地いい


「くぐつ草カレー」は、とても時間と手間をかけて作られています。玉ねぎは半日かけて炒め、約10種類のスパイスは香り立つように炒り、後に取り出すため麻布に入れて1日煮込んで仕上げていくのです。

口のなかに入れると、プチっという不思議な食感に出逢えます。「それはコリアンダです」そう教えてくださったのは、くぐつ草の菅井あさみチーフ。アルバイトから社員になり、現在はチーフとして活躍しています。他のスパイスは麻布に入れて煮込んでいますが、コリアンダは麻布には入れないため食感が楽しめるようになっているそうです

ちなみに、くぐつ草カレーに入っている肉は「豚肩ロース」。でもよく「牛肉」と間違えられるのだとか。旨味がぎゅっとつまった深い味わいなので、そう思ってしまう気持ちもよくわかります。私も、牛肉みたいにおいしいと感じましたから……。
●くぐつ草カレー(1,150円)
●くぐつ草カレーセット(1,630円)ミニサラダとコーヒーor紅茶付(ICEはプラス20円)

くぐつ草のこだわり

くぐつ草は、カレーの他にもさまざまなものに、こだわりを持っています。たとえば、ブレンドコーヒー。良質な珈琲豆の自然乾燥・熟成を2年以上おこなったオールドビーンズを使用しています。またその豆をネルドリップ方式でたてて提供。ケーキも含め、すべて手作りにこだわっています。

こだわりはオープン当初から。凹凸のある壁を作った劇団員とは?

コリアンダについて教えてくれた菅井チーフが、くぐつ草の昔について語ってくれました。くぐつ草は1979年春に、劇団員が立ち上げたお店です。その劇団に菅井チーフのお母様がスタッフとして関わっていました。オープン当初のメニューは、コーヒーとトーストなどしかなかったそうです。しかしお客様の要望で、ケーキやくぐつ草カレーが誕生したのです。
また、お店の内装にもこだわりが息づいています。芸術に造詣の深い方が内装に関わったため、とても独創的な空間に仕上がりました。壁の凹凸模様の施工は、劇団員がおこなったそうです。土壁に瓶で凹みをつけ、紅茶などの出がらしで色をつけていきました。もともとの壁は、白かったというから驚きです。
今では深みのある色合いが、落ち着いた雰囲気をつくりだしています。

くぐつ草で本を読みながら楽しむ

そんな劇団員の想いがいっぱい詰まったくぐつ草で、カレーやコーヒーを味わった後は、お気に入りの本を読みながらのんびりしてはいかがでしょうか。

今回は、吉祥寺にある本屋「百年」のオーナーに「雨の日に読みたい本」としてセレクトしてもらった『街を変える小さな店(恵文社一乗寺店店長 堀部篤史著)』を持参してみ
ました(ちらりと菅井チーフにお見せしたところ興味津々でした)。

普段、自分では手に取らない本を、いつもとは違う雰囲気の場所で読む。非日常的な時間が、雨の日の鬱々した気持ちを、やわらげてくれそうです。

 

 

COFFEE HALL くぐつ
住所/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビルB1F
電話/0422-21-8473
営業時間/10:00~22:00
定休日/なし
※全席喫煙席
公式サイト/http://www.kugutsusou.info/